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グリーフ(grief)とは…

 大切な人の死を含め、愛着を抱いていた人物や環境、身体機能などを失う喪失に対する反応の総称であり、さまざまな心理社会的・身体的反応がみられます。悲しみや怒りなどはグリーフの特徴的な反応ですが、人によって示される反応の種類や程度は大きく異なります。また同じ人でも、時間とともに反応は変化していきます。
 グリーフの邦訳としては、今のところ“悲嘆”が一般的ですが、その「悲しみなげくこと」という日本語としての意味は、グリーフの持つ総称としての意味合いに比べ、かなり限定的であるといえます。そこで本研究会の名称においては、“悲嘆”と訳さずに、“グリーフ”とカタカナ表記をしています。

ビリーブメント(bereavement)とは…

 “bereavement”は“grief”と互換性をもつ用語として、“死別反応”と訳される場合もありますが、“死別”と訳す場合は、死によって大切な人を亡くすという経験をした個人の客観的状況を示します。「死者の後に残った家族・親族」を意味する“遺族”という言葉がありますが、いわゆる“遺族”だけが“死別”を経験するわけではありません。亡き人と何らかのつながりがあり、その人のことを大切に思う人たちも、その死によって“死別”を経験することになります。