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HOME > 支援者のセルフケア > セルフケアの重要性

 バーンアウトや共感性疲労を予防するための対策としては、職場(支援環境)レベルと個人レベルの両方から取り組む必要があります。

 職場レベルの対策としては、例えば終末期医療の現場では、コミュニケ―ション・スキルなどのスタッフ研修の確保、管理職によるスタッフのストレス管理、スタッフ相互の助け合い、などが推奨されています。トラウマ支援の領域においては、ストレスマネージメントを含めた教育・研修の継続や、スーパーヴィジョン体制を整えることの重要性が認識されていますが、そのような対策はあらゆる対人援助場面で整備される必要があります。
 しかし日本では、まだその考え方自体が一般的に浸透しているとはいえません。今後は遺族支援においても、支援者の燃え尽き予防のための対策を、職場(支援環境)レベルでも整えていく必要があります。

 遺族支援における個人レベルの対策としては、まずは自分自身のストレスに気づき、それをチェックし、共感性疲労などの燃え尽き(バーンアウト)の状態に進めないように、セルフケアを行うことが重要です。

 自分自身のストレスに気づくための1つの方法として、瀬藤は下記のようなセルフチェック用紙の活用を勧めています。縦軸は現在の自分の心のエネルギーレベル(精神的活力の高い・低い)、横軸は現在の感情レベル(プラス・マイナス)で、今の自分の心が4つの象限のどのあたりに位置するかをチェックします。横軸の感情レベルは、右にいくほど、ポジティブ、左にいくほどネガティブな状態であると考えて下さい。
 チェックと同時に、その時の自分の感情状態を、「楽しい」「悲しい」「腹立たしい」「穏やかだ」など、1語のワードでその表に書き込みます。このような方法で心の状態をチェックする練習を何度も行っていくと、現在の自分の心の状態を敏感に、かつ客観的に眺めることができるようになっていきます。

 心がマイナス方向に傾いていることに気づいたら、自分に合ったセルフケアを十分に行いましょう。セルフケアの方法は、休息する、美味しい食事をとる、運動する、笑う、趣味で発散する、信頼できる人に相談する、音楽を聴く、自然を訪ねるなど何でも構いません。普段からできるだけ多くのセルフケアの方法を持っておくと良いでしょう。
 そして、その時の状態に合わせて組み合わせて行います。セルフケアを行う時の注意点としては、他のことは考えずに、「ストレスの緩和や発散に集中する」ことが重要です。

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