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 バーンアウトや共感性疲労の危険性を感じたら、それを放置しないことが大切です。
そのような時、一般的には
①自分の限界を認める。精一杯やっても、誰にでも限界があることを認める
②活動量を少し減らし、休みや休息をとる
③支援してきたことの効果を振り返り、自分の仕事(活動)に意味があることを再認識する
④ひとりで抱え込まずチームを組み、自分の分担や負担を減らす
 などが推奨されています。

 これらの4項目も非常に重要ですが、それ以上に大切なことは、前述したように、日々、自分の心の状態をチェックし(セルフモニタリング)、セルフケアを励行して、燃え尽きや共感性疲労の進行を予防することです。自分にとって心地よいセルフケアの方法は、心の状態をプラスの方向に導きます。

 もう1つ、セルフケアを行う上で大切なことは、心のエネルギーレベル(精神的活力の高い・低い)を整えることです。以下の「呼吸法」と「運動」の2つは、エネルギーレベルを整える極めて大切な方法です。
 遺族支援に従事される方は、是非、日々の支援の中でこれらの方法を活用して下さい。

①呼吸法(丹田呼吸)
 おへその下5センチあたりの下腹部(丹田)が、吸気とともに膨らみ、呼気とともにへこむように、丹田を意識しながらゆっくりと行う腹式呼吸を、丹田呼吸といいます。目を閉じて、鼻からゆっくりと息を吸い、下腹部が膨らんだら少しとめて、吸気の倍以上の長さでゆっくりと口からはきましょう。気持ちが高ぶっている時、緊張している時、物事に集中しにくい時、この呼吸法を5回ほど行ってみましょう。この呼吸法は心のエネルギーレベルを鎮静化させ、気持ちを落ち着かせる効果があります。

②運動
 運動は、心のエネルギーレベルを上げる効果があります。ジョギング、水泳、スポーツジムに通うなどの激しい運動でなくて構いません。家や職場で軽くストレッチをしたり、音楽に合わせて体を動かしたり、1分間ほど体操を行うだけでも、精神的なエネルギーレベルはアップします。心が沈み、何もやる気が出ない時、横になって休んでしまうよりも運動をする方が、心をリセットしやすい場合も多くあります。

 呼吸法や運動、そしてそれ以外でも自分に合ったセルフケアの方法を実践していくうちに、「自分の心の状態は、自分で変えることができる」と実感できるでしょう。