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HOME > 死別経験者への支援 > 当事者同士で話し合うことの意味

 当事者同士の集まりは、同じ課題を持った人が出会う場であり、体験を分かち合い、助け合い、生きづらさを語り、生きていこうとする過程を話し合う場です(岩田,2008)。そして、あなたはひとりではない、あなたはあなたのままでいい、そしてあなたには力があるというメッセージを、参加者に投げかけてくれます(高松,2004)。

同じような体験をした人と話をしたり、語り合うことで、遺族は個別性と共通性を学んだり、孤立感が軽減したりします。遺族の集いの中で、仲間意識が生まれ、助け合いが起こったりもします。

 しかし、時には他の遺族の話を聞くことで、感情が揺さぶられたり、今まで心に蓋をしてしまっていた部分が開き、新たな感情が表出したりすることもあります。そのため、参加した後に、一時的に悲しみが深くなったような感覚に陥ってしまうこともあります。

遺族の集いでは、事前にそういった情報を参加者に伝えておくことも大切です。そして、その感情の揺れがあまりにも苦痛を伴う場合は、体調に合わせて参加する日を選ぶなど、柔軟な参加方法を選択することも必要かもしれません。

岩田泰夫(2008)セルフヘルプグループへの招待,川島書店
高松里(2004).セルフヘルプ・グループとサポート・グループ実施ガイド.金剛出版