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 遺族は、死別を体験したことで宗教観が大きく変わることもあります。宗教者が遺族支援を実践する際には、故人や遺族の宗教観を理解した上で関わることが大切です。遺族が宗教や宗教者に対してどのような価値観をもっているのか、死別によってどのように変化したのかを理解する前に、一方的に宗教の教えを説くことは、かえって遺族の気持ちを離れさせてしまうことになります。

 また、遺族のもつ死生観、死後の世界観についても理解しておく必要があります。遺族が死を受けとめ、故人との思い出を大切にしながら、新たな人生をどう豊かに生きていくのか、宗教者ができることは多くあります。遺族が宗教者にどのようなニーズをもっているのかに対し、真摯に耳を傾けることで、宗教者ができることが見えてくることも多いでしょう。家族間の誤った宗教観を修正し、無用な家族間の対立や傷つけあいを防ぐのも、宗教者の大切な役割と考えられます。